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2010年12月24日金曜日

「省エネ」「レアアース不使用」「超高密度化」の3つが実現できる可能性があるありふれた鉄ナノ磁石

電力消費なし、レアアースなしの、超高密度ハードディスクが実現できる?
2010年12月24日 山路達也の「エコ技術者に訊く」より


・強磁性(隣り合う各原子磁石の向きが同じ方向を向いて整列している状態)の鉄ナノ磁石に対して電圧をかけると、反強磁性(隣り合う各原子磁石の向きが異なる方向を向いた状態)に変わった…

・マクロな磁石の理論では説明がつかず、理論分野の専門家とも協力して新しいミクロなスケールでの理論を構築しようとしています。従来は、基礎研究と応用研究の専門家が完全にわかれていましたが、今は基礎と応用の垣根がなくなりつつあります。転換期が訪れているのを感じますね。



久しぶりに興味をそそられる科学的な新事実が研究されつつあるようです。

2010年11月28日日曜日

YouTube の再生回数の多い動画を調べてみたら…

ダントツ一位がこれ;


Lady Gaga - Bad Romance


311,761,782 views (投稿1年前)

以下、
2位;
Charlie bit my finger - again !
253,150,091 views (投稿3年前)

3位;
Shakira ft. Freshlyground - Waka Waka (This Time for Africa) (The Official 2010 FIFA World Cup
245,316,731 views (投稿5か月前から急上昇-ワールド・カップ・サッカー人気は強かったのですね)

4位;
Justin Bieber - One Time
194,523,897 views (投稿1年前)

5位;
Miley Cyrus - Party In The USA - Official Music Video (HD)
175,624,710 views (投稿1年前)

 3~4年前にも調べたことあったのですが、その時はマライア・キャリーやセリーヌ・ディオン、マイケル・ジャクソンなんかも1億View超えていたと記憶しているのですが、今回彼らの中には1億超えているものは見当たりませんでした。

 You Tube 側で、昨年2月25日からView Count にスパム・フィルターを通して、Proxy 等を使った(閲覧回数増加目的の)不正なアクセスをカウントしないようにしているらしいのですが、恐らくはその時に削除されたりしたものもあると思うので、これらが過去にさかのぼっての歴代順位とは限らないと思いますが、最近は、ネットの人口もiPhoneや他の携帯デバイスの普及と共に広がっており、急速に伸びる傾向が大きくなっているように思います。

2010年6月15日火曜日

日本人開発技術者が海外で生き残る為に

 日本人が海外で技術開発業務を継続して行おうとする時、どうしても乗り越えなければならない壁があると思う。
『現地人ではなく、他の国の人種でもなく、あの日本人(達)にしか頼めない』と言わせるだけの、強い分野を持つことである。

 海外案件、特に、大規模なプロジェクトは、いずれ全てEPC(Engineering Procurement Contract:技術提案型契約)が主流になると思う。

 EPC、それは、自然災害・戦争/大規模テロ・急激な経済的な大変動以外の、全ての損失を請負者側が被る責任を負わされることを意味し、プロジェクトのプロフェッショナルとしての顔が求められている。入札時に施主側が示すものは、完成品の満たすべきスペックのみであり、完成図面はない。詳細な要件定義ですら、こちらからいちいち確認をしなければならないこともしばしばである。

 そのような契約に立ち向かっていく為には、ただただ、己の技術力と知識を磨き続け、強い専門分野を開拓して行く事だけがその支えとなってくる。

 といっても、殆どの大規模開発案件は、様々な分野の共同作業であり、勿論そこには物理的な限界もある。そこで、自分の弱点を補強してくれる協力者の存在が不可欠であり、様々なチャンネルを持つことが、また強みとなって返って来る事がしばしばである。
 しかし、その協力者がもし、プロフェッショナルと呼ぶに相応しくなく、その分野の範囲内での契約条項をバック・トゥ・バックで担えなければ、その弱点は補ったことにはならず、その責によって起こった瑕疵は、全て自分に跳ね返ってくることになる。

 入札前に、極力契約内容を吟味した上でないと、落札した後では何の言い訳も通じないのが海外物件では常識である。かといって、躊躇しっぱなしでは、何も案件を入手することが出来ず、ジリ貧となることは明らかである。

 従って又、基本に還って、己の技術・知識を磨き続けること、それだけが生き残り続ける秘訣であると思っている。

 EPCにおいては、通常、契約時点で知り得るギリギリの所まで、技術的な危機回避能力が発揮されなければならない。
 要求耐震性能の見極め、津波対策、地山崩落防止策、風荷重や熱的性状による材料の変状をも考慮に入れ、周辺環境対策はもとより、その地域の法令に従った設計を考慮に入れた額を適切に見積もり、更に、施主の特別要求事項があれば、それも含めた上で入札額を決定しなければ、落札後にどのような設計面・要求面での見直しを強いられるか分からない。様々な検討事項について、可能な限り対応策を予測しておくこと、それが入札時における心構えとなる。

 日本の技術屋は、『自分は技術屋だから、契約の細かい条項についてはよく分からないが、施主の要求通りのものを作るのが契約だから仕方がない』といったスタンスの人も多いように思う。しかし、施主が入札前に提示する契約書は、未だ契約書としての効力があるわけでもなく、たたき台(=ドラフト)の状態に過ぎないということを覚えておくべきである。
 施主としても、契約で相手を不利な状況に追い込むことが第一目標であるわけはなく、自分が不利になる状況を回避したいだけなのである。
 従って、ある一定の合理性を持って、契約の内容について話し合うこと~~~それも腹を割った話し合いを行うこと~~~が、大事なことであり、その上で双方が合意し得る内容に到達するというプロセスを貫くことが、良好な関係を築き合う為には不可欠だと思う。

 その為には、施主側が提示したドラフト条項をよく読み、どこが施主の本音の部分なのか、どの条項がこちらにとって回避しておかなければならないのか(通常、無限責任については誰もウンとは言わない)、又、どの程度のレベルならば責任が持てるのかなどを吟味した上で、こちらの立場をよく説明できるよう、ポイントを整理して明確にしておかなければならない。
 諸条件が合意に達することが出来るよう、根気強く話し合いを行う姿勢を崩さないことが大事だと思う。

 『タフ・ネゴシエーター』と思われている人ほど、理路整然とこちらの立場を説明している部分に対しては、意外と耳を傾けてくれるものだと思う。そうしないと、逆にこちらも折れることが出来ないという雰囲気が、話し合いの場には自ずと漂ってくるからである。

 ただ、一旦交わしてしまった契約に対しては、内容を改めることは難しい。
そのような時はどうするか。今度は、『何が契約に書かれていないか』を、考えることである。契約前は、書かれている契約内容について吟味し、契約後は書かれていないことについて熟考するわけである。
 契約前には想定外の事象は、契約変更で対処するしかないので、その時にこそ、不利な局面を挽回する唯一のチャンスと考えなければならない。但し、これはめったに起こらないことだからこそ、想定外なのであって、常にチャンスはあるなどとは考えないほうが無難である。何れにせよ、事前に契約内容について、深く吟味することが最善策であることには変わりがない。


 『技術・知識を磨き続けること』、『契約をよく吟味すること』、そして、『素直に自分の立場を理解してもらえるまで話し合う姿勢を貫くこと』、これが最終的に生き残り続ける秘訣だと思う。

2010年6月14日月曜日

クラウド技術に関する希望的予測の覚書

 昔、コンピューターOSにGUIがやっと定着し始めた(Win95が出始めだったと思う)頃に、『個人のパソコンは端末として使う時代が来る』という記事を何かの雑誌で読んだ時、信じなかった。

 技術屋にとって、パソコンはあくまで計算の道具であって、情報を得るのは別に他のメディアでもかまわないからなのだが、私にとってのパソコンは、スタンド・アローンが前提だった。

 それは、インターネットの技術が進み、JavaScriptやCGI、Ajaxが出たときも同じだった。

 ネットの技術は基本的にCUI(Character User Interface)が基本のように感じていたからだ。

 しかし、ここ2年程、色々と調べ直してみて、サーバーベースでスタンドアローンのように使える技術がだんだんとそろってきていることを痛感した。何よりもGoogle Docsのスプレッドシートに驚いた。

 技術屋にとって不可欠なCADなどにしても、図面管理のWebCADはもとより、リッチクライアントを実現するためのCurl等、様々なWebアプリケーション技術が揃いつつあるようです。

 CAD本家のAutodeskも黙っていないようで、Project Butterflyを既に立ち上げている。



 そこで、技術屋にとって現在使われているスタンドアローンベースの業務用アプリケーション(特に海外では技術提案型の入札案件や自社開発などの数量拾いで素早い計算を多用するので、そのような業務に使われるもの - 昔は過去の事例からの比率をデータベース化していただけだったりしたので、積算漏れが大きかった)のリストアップをしておき、将来どの程度Webベース・アプリケーションが発達してゆくのかを見守ってゆきたい。

 といっても、海外専門に特化した見地からのリストなので、日本のソフトはExcel Macro絡みやJWW位しか思いつかないのですが^^;


CAD
   ・AutoCAD - 云わずと知れたCADの世界標準。ただ、機能が肥大化しすぎて全て使える人にはお目にかかったことがない><;
   ・Google SketchUp - クラウド時代のCADの世界標準となるのか?甥っ子(小6)が喜んで使っています。教えたその日に家を作り出したのにはびっくりしたw非常にとっつきやすい3D CADです。

構造解析
   ・SAP 2000Computers&Structures社の構造解析ソフト。下のEtabs/SAFEも類似のソフトだが、これは汎用品。最近はほぼ毎年更新され、バージョン14にまでアップしている。基本的に強度がOKでないとレポートが作成されないといったことが設計者に受けているようだが、入札・見積り用の解析などではちょっと敷居が高いような気がする。
   ・Etabs - 上記のものの躯体設計に特化したもの。
   ・SAFE - 同様に、基礎・フーチングに特化。
   ・Staad - Bentley Systems社の構造解析ソフト。3Dで一括解析が出来、Editerでデータを編集も出来る柔軟性を持つ。慣れると必要な部材数がすばやく出せて便利。耐震設計にも対応。
   ・ProSteel3D - Staadと同様、Bentley社製のソフトで、鋼構造設計および製作用の3次元モデリング環境を有し、建設・計画支援向け。接合部の結合、材料の集計表も管理出来る。
   ・GT STRUDLEGeorgia Tech Research社製ソフト。教育用が出発点。色んな機能満載だが、ウィンドウがそれぞれ独立で出てくる点は好みの分かれる所か?
   ・STRAPGTS CADBUILD社製のソフト。鉄骨の接合設計が素早く出来るので、より踏み込んだ数量拾いにも使えそう。
   ・Nastran - NASA(米航空宇宙局)が航空宇宙プロジェクトの構造解析を行うために開発した有限要素解析ソルバー。基本機能として、線形静解析、固有値解析、座屈解析等を行える。NEi Nastran
, MSC (MD) Nastran, NX Nastranなどがある。
   ・RISA-3D - RISA Tecnology者製の、使い易いという評判の構造解析ソフト。ただ、以前確認したときは耐震設計への対応でちょっとアメリカ以外の仕様が他のソフトに比べて弱そうな印象でした。
   ・LUSAS - 英国ベースの開発(London University Stress Analysis System)で、SAP並みの老舗。土圧・間隙水圧といったパラメーターも使え、地盤・建物間の連成解析が可能な貴重なソフト。Prestressを考慮したBeam要素・はり要素もあつかえる。実用的だが多少アピールの面で弱い感のある実用派向けのソフト。
   ・ADAPT PT - ポストテンション構造の設計に特化したソフト。

土質・地質解析
   ・Plaxis - オランダPLAXIS B.V.が開発した地盤専用有限要素法ソフト。
PlaxisCAD感覚で解析モデルを簡単に作成することが可能で、短期間で解析結果を得ることが出来る。
   ・Fides DV Partner - SOFISTIK SYSTEMHAUS社の解析プログラムで、タスク毎に適切なプログラムを繋ぎ合わせてある。Fides DV多少習熟が必要な気がする。
   ・AFES - GSエンジニアリング社が開発した、建築及びプラント工事に必要な全てのデータを一つのプログラムで遂行することができる、基礎設計統合ソリューション。Automatic Foundation Engineering SystemiAFES
   ・Seep WGEO-SLOPE International社が開発した地盤解析ソフト。


仮設工解析等も必要に応じてあった方が便利
   ・川田テクノシステム
   ・KASETSU-5X
   ・フリーソフトのリンク集
   ・綜合システム
   ・Forum8

設備用簡易設計
   ・クレーン・コンベア・下水処理機械設計ツール等 - 山下 勝市/やました かついちさんが提供しているExcel Macro群は便利そう。

工程計画管理
   ・MS Project - プロジェクト作業、スケジュール、および財務の状況を管理するだけでなく、これらを常に把握してプロジェクト チームを統率可能。

   ・Primavera - Project Portfolio Management (PPM) solutionsの草分け的なソフトでPrimavera Software社が開発、現在はOracleが管理している模様。


積算用・ドキュメント管理用ソフト
   ・MS Excel - Webベースの表計算がせめてExcel97レベルになってくれればもっと活用できると思っている人は多いと思う。私の中ではExcel は97で止まってます^^;
   ・Adbe Acrobat Professional - 見栄えよく情報が伝わりやすい文書を作成してくれる。共有レビューなら、PDF上で他の人のコメントを参照しながら自分の意見が記入できる。
   ・カルキング - 数式エディタ(技術ドキュメント作成)、数式処理、関数グラフ、TeX変換・HTML変換(出力)が出来る。

躯体ボリューム算定用
   ・jwc積算桜 - JWで積算ができる。
   ・SuperBuild/積算ユニオンシステム社が開発した積算ソフト。構造計算のデータを元に数量拾いをしてくれる。

ブラウザ
   ・Google Chrome - やはりダントツにブラウジングが早いので、既に手放せなくなっている。クラウド時代を先取りしたブラウザーだと思います。

Virtual Machine
   ・Virtual PC - 海外では情報収集時にウィルスの仕込まれたページで地雷を踏むこともしばしば。かといってウイルス対策ソフトのペースで仕事をやっていたのではウイルス定義をしょっちゅう読み込むたびに仕事が止まる。デフォルトではウイルス対策ソフトを止めてVirtual PCのゲストOS上で情報収集をやっているので、ウィルスに感染したらゲストOSをリブートするだけでOK。重宝しています^^。

2010年5月5日水曜日

DigInfoより動画をいくつか抜粋

DigInfoって結構面白いニュースがあったりする。

金属を使わずに金属調の光沢と質感を表現するフィルム

東レ
PICASUS(ピカサス)
色んな応用できそうですね。

フレキシブル電子ペーパー「QR-LPD」

ブリヂストン
フレキシブル QR-LPD
電子粉流体を使ったクイックレスポンス電子ペーパー。ただし白黒。

フレキシブル有機ELディスプレイを使ったソニー製品コンセプト

ソニー
有機TFT駆動フレキシブル有機ELディスプレイ
KIndleやiPadなんかがコレで作られる日も近い?

世界最大級LCDタイプ70インチ裸眼3Dディスプレイ

ニューサイトジャパン
3D立体ディスプレイ
ディスプレイに特殊なフィルムを装着して3D化させるタイプ。

電気代ゼロ - LEDシャワー

スギハラエンジニアリングズ
LEDシャワーひかりちゃん
水温によって色を変えたり出来る。水圧で発電させて発光している。

固体高分子燃料電池で動く小型魚ロボット

大阪市立大学
小型魚ロボット
動きが面白いと思いました。

2010年4月30日金曜日

中国製iPadについて

 ワイヤード・ニュースに「中国製iPad、続々登場」という記事がありました。

 iPodの時にも色々海賊版が出たので、出るとは思っていたが、思ったよりも早い対応だと感じました。

 それどころか、2月には、iPhoneを大型にしたような機器を販売していた中国企業がiPadを「著作権違反」で訴えたと報道されたそうです。

 以下は、Bloombergの報道動画で、マルチタッチやテレビ電話など優れた機能を誇る、中国製の各種iPadコピー製品を紹介しています。




 2バイト系の文字が標準で表示されているので、日本語に対応し易いのかも知れません。

 ただ、海賊版は電池が2時間くらいしか持たなかったり、異常発熱起こしたり、何かあった時に正規のサポートが受けられないなどのリスクはあるかと思います。

2010年3月22日月曜日

高速度撮影が捉えた稲妻のメカニズム

以下はWired Visionより全文抜粋:

Tom Warner氏は、ラピッドシティーにあるサウスダコタ鉱山技術学校の博士課程の学生だ。
「2007年以降、私は毎秒最大5万4000コマの撮影の可能な高速ビデオカメラで、稲妻を記録してきた。この種のカメラは、われわれがこれまで見たことのないような形で稲妻を見せてくれる。稲妻が、雲から下に向かって伸びていっているのか、それとも、高い建物から上に向かって伸びているのかがはっきり見分けられるほどだ」と同氏は語る。
同氏がしばしば使うカメラは、Vision Research社の高速撮影用『Phantom』だ。このカメラでは、リング状のメモリーバッファに、継続的に記録を行なっている。「私は稲光に気付いたらカメラのボタンを押す。その時はもう稲光の消える寸前だが、カメラはボタンを押す2.5秒前からの動画を保存してくれている」



この動画ではまず、下向きに伸びていく、マイナスに帯電した先駆放電(ステップリーダー)が見える。稲妻はさまざまな方向に枝分かれしていき、枝分かれの1つが地面に到達すると、明るい帰還雷撃(リターンストローク)が発生する。
[落雷現象では、まず、雲の内部から地面に向けて先駆雷撃(ステップ・リーダー、階段型前駆)という小さな放電がくりかえし発生して、少しずつ空気中にイオン化した経路をつくっていく。この先駆雷撃が地表近くまで進展してくると、それに対応して地面に集まってきた電荷からも放電路が伸びてゆく。そして両者が接触することによって、数十キロアンペアの大電流が瞬間的に流れる(0.0002秒程度)帰還雷撃(リターンストローク)が起こる。それから数十ms(1msは1000分の1秒)の休止をおいてから、上空から同じ道筋をたどって放電があり(矢型前駆/ダートリーダー)、それにつづいて2度目の帰還雷撃がおこる。このような現象を数回くりかえし、電位差が中和されるまで放電が続く。1秒たらずの間に3~4回放電が繰り返される]
この稲妻の映像は、毎秒7200コマのシャッタースピード(1コマ撮影するのに139マイクロ秒)で撮影された。先駆放電は毎秒数百キロメートルという速さで空中を進んでくる。明るい帰還雷撃は、光速のほぼ半分くらいの速度で上に伸びていくが、速すぎて写真では1枚しか捉えきれていない。

空中のステップリーダー



この動画では、マイナスに帯電した複数のステップリーダーを見ることができる。これらはさまざまな方向に移動し、時折静止しては再び移動する。ステップリーダーは最後には下向きに移動して地面に到達し、帰還電撃を発生させる。
[空気は絶縁物質なので、ステップリーダーは枝分かれやストップ&ゴーを繰り返す。20〜50mほど進んでは止まり、また進みを繰り返し、枝分かれしながら進んでゆく]

飛行機から撮影



上の稲妻は、飛行機から撮影された、マイナスに帯電した先駆放電(ステップリーダー)。先駆放電が地面に到達すると、帰還雷撃が発生し、稲妻の通ってきた道が一気にまた明るくなる。その次に明るくなるのは、高速で下に向かうダートリーダー(矢型前駆)のためだ。これは先駆放電と同じ経路を辿って、第2の帰還雷撃を発生させる。

リコイルリーダー



上の動画には、プラスに帯電した稲妻の放電が、雲から落ちてくる様子が捉えられている。稲妻が地面に到達したところで、帰還雷撃が起こっているのも確認できる。
プラスに帯電した稲妻の放電はあまり明るくなく、始めのうちに細かく枝分かれする。枝分かれした経路のうち明るくないものでは、ストロボ効果が起こる。
これらはリコイルリーダーと呼ばれ、枝分かれした経路を、雲に向かって文字通りにリコイル(退却)していく。これは、プラスに帯電した稲妻の放電の発生の過程に特徴的なものだ。Warner氏によると、この現象は高速カメラが出現するまで確認できなかったそうだ。

塔への落雷



これは、下向きの、マイナスに帯電した先駆放電が塔に落ちた瞬間だ。マイナスに帯電した先駆放電が塔に近づくと、塔の先端からプラスの放電が起こって上方に伸びていく。この上向きの放電が下向きの放電とぶつかると、帰還雷撃が発生する。その後もダートリーダーの帰還雷撃が5回起こっているのが確認できる。

稲妻を誘発するテレビ塔



この動画は、プラスに帯電した放電が上に向かって伸びていく様子を映している。テレビ塔の先端から発生し、枝分かれをしながら上空の雲に到達している。あまり明るくない経路のいくつかで、明るいリコイルリーダーの発生が確認できる。
この塔の形は電場を大きくしやすく、そのことが稲妻を誘発している。
{サイトトップの画像はWikimedia}
[日本語版:ガリレオ-江藤千夏/合原弘子]

精巧なロボットハンド・他

東京大学の石川小室研究室精巧なロボットハンド



と、高速感知技術による、書籍のスキャニング



「ブックフリッピングスキャニング」は、 ユーザによる連続的なページめくり動作中に、各ページの情報を読み取る新しい技術。
 もうひとつ。
The Deformable Workspace

2010年2月13日土曜日

オープンソースを用いた業務用プライベート・クラウドについて

 ちょっと興味を持ったのでそのメモ。

 その前知識としてIBMのまとめサイト「オープンソース・クラウド・コンピューティングの実態」でパブリック・クラウドを一望して理解しておくともっと分かりやすいかと思います。

 ERP(Enterprized Resources Planning:企業資源計画)という概念を持ったオープンソースの代表的なものはCompiere(コンピエール:米Compiere社が開発、オラクル上のJavaベース)ERP5(フランスNexedi社がPythonで開発されたアプリケーション・サーバーZope上にデータベースMySQLで構築・開発)HOOP(KN情報システムが中心となって開発で、JavaとPostgreSQLをベースとしたERP)などがある。
 販売管理,購買管理,材料管理,会計などのモジュールがあり、いずれも日本語化と日本の商習慣への対応を行っている。だが、全てのソースを公開しているものでもなかったり、モジュールによっては有償となっていたりで、柔軟性や割安感に対する疑問もあるようだ。

 また、オープンソース・クラウド基盤ソフトウェア『Eucalyptus』というものがあり、Amazonのクラウドサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」と互換性を持つクラウド基盤ソフトウェアで、いわばEC2のクローン。システムの冗長性確保には課題が残り、別の手段との併用が望ましいと言われてはいるが、Amazonのサーバーに業務データを渡してしまうことへの抵抗感を感じている方へは、こちらを使ってクラウドを構築するという手もあるということである。ただしこれはデータセンター向け。
興味のある方は自分たち専用のクラウドを作ろうOSSのクラウド基盤「Eucalyptus」を使うなどを一読ください。

 そもそもERPの基本的な機能に関しての説明が以下(コンピエールのサイトより):

顧客管理(CRM:Customer Relationship Management)
取引先管理(顧客、仕入先、従業員を一元管理)、与信管理、支払督促、販売促進、問合せやクレームの対応追跡のリクエスト管理、Eコマース/セルフサービスの機能を含む。

販売管理(Point of Sales Solution)
見積、受注、出荷・納品、請求書発行、入金、顧客返品の機能を含む。

仕入購買管理(Plocurement and Purchasing Management)
社内購買部門向けの見積要求、見積依頼、発注、入荷・検収、請求書照合、支払、仕入返品の機能を含む。

在庫管理(Inventory Management)
入出荷、在庫移動、棚卸、在庫補充、製品組立/解体、属性管理、ロット/シリアル番号管理、保障期限管理の機能を含む。

財務会計(Account Post Control)
仕訳登録、経費精算、預金出納帳管理、現金出納帳管理、小切手・手形管理、原価評価計算、決算処理の機能を含む。

実績分析(Performance Analysis)
総勘定元帳、自動仕訳計上、会計スキーマ、会計ディメンション、会計諸表の定義、会計諸表の作成、税務処理、予算管理、予算実績対比分析、ダッシュボードの機能を含む。

プロジェクト管理(Project Management Solution)
サービスの提供とともに関連づけたプロジェクト、タスクなどを定義・管理を行う。

 商業ベースのものがあまり好きではないという方には、ADempiere(アデンピエレ)が個人的にはお勧めではないかと思います。
 ADempiereは、Compiereから分かれてコミュニティ・ベースで開発されたもので、分かれてから3年以上経ちましたが、アプリケーションの基本構造や、中心的な機能については大きな違いはないそうです。共に顧客管理、販売管理、購買管理、在庫管理、財務会計などの基本的な機能があります。

 ADempiereプロジェクトによって追加・変更された点は;
・PostgreSQLに対応(安定版がリリースされています)
・オープンソースのAjaxフレームワーク、zkを使った、ブラウザから使えるユーザーインターフェイス
バグ修正(プロジェクトのBug Trackerで1500件以上の修正)
・MRP(生産管理)、Payroll(給与管理)、Fixed Asset(固定資産)管理の機能の追加(アルファ版)
などです。

 ただし、ざっと見た印象では、顧客管理の面ではちょっと物足りないな印象を持ちました。
 勿論、これでも十分なのですが、コマーシャル・オープン・ソースでは、SugarCRMという顧客管理に特化した優れた老舗ソフトがあり、こちらの方がより練られていると思います。
 無償版・有償プロ版・有償企業版の3つが選べるようになっており、マーケッティング・営業・カスタマー・サポートに特に威力を発揮するようで、顧客の絞り込み、商談の進捗管理、コレスポンディングのケースとの関連付けなどで、良い評価を受けているようです。日本ではオープンソースCRM㈱が正規取扱店となっているようです。日本語コミュニティ・サイトはSugerForum.jpです。ただ、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)ベースのようなので、ADempiereと一緒に使うにはどうなのかは調査が必要かと思いますが^^
 また、他の割と評判の良いCRMにvTigerCRMというのもあり、株式会社五橋研究所がサービス販売を行っているようですが、これもPHPベースです。

 現実問題として、機能はOSSなので拡張の柔軟性が見込めるにしても、パフォーマンスが遅く、ストレスを感じるようでは頂けないと思います。現に、MySQLとPostgreSQLを比較したところ、8倍MySQLのほうが速かった(GNU GRUBの開発者であるNexcedi日本法人社長、奥地秀則氏による)らしいのです。ただ、これはどの機能を頻繁に使われるかによっても感想が変わってくるようです。

 機能的に十分そうながら日本のコミュニティーにまだよく認知されていないものにOpenBravo ERPというのもあります。日本語WikiはOpenBravo Wikiですが、殆どのリンク先は未翻訳でした。しかし、チェックすべきオープンソースプロジェクト10選で1番目に紹介されているので、今後は要チェックといったところでしょう。

 とにかくこれだけ機能が揃ったOSSのERPなので、導入に踏み切る企業が増えているかというとまだ二の足を踏む経営者が多くいるようで、スタンドアロンタイプの業務用パッケージが電気店で積み上げられて売られているのを見ると、データの使いまわしの利便性や業務の効率アップよりも堅実性・過去のデータとの連携を取っているのかと考えます。
 従って、弥生の会計やOBCの勘定奉行シリーズなどとのデータ互換性/データ変換の容易さもソフト選びのひとつの尺度となって来るのかと考えています。

 将来的には仮想化されたプライベート・クラウド・サーバー上でEucalyptusを動かし、その上に使えるOSSのERPやCRMを積んで小規模ベースで事業を積み上げていくタイプの中小企業やWebプロジェクトベースだけのバーチャル・カンパニーといったものが出現する可能性もあるのかなあといった見通しを持っていますが、私の想定している市場ではもうちょっとサービスがリッチなガンチャートが表示可能なOpenProjやヒストグラフ、数量が拾えて工程管理も出来るようなWebベースの3D CADなどが使えればもっと混沌としてきて面白くなるのではと考えています。

 日本語化されていないが有望そうなその他のOSS ERP:

webERP web-based ERP Accounting
統合会計ERPシステム。多言語、通貨、保管場所。複式記入に完全対応。SO、AR、PO、AP、GL、銀行、販売分析。BOMs、アセンブリ、キットセット。柔軟な価格設定。PDFレポートのEメール対応。PHPで素早く作成されるHTMLは、すべてのブラウザに対応している。
データベース環境: MySQL
開発状況: 5 - プロダクション/安定, 6 - 成熟
対象ユーザ: 開発者, エンドユーザ/デスクトップ, 管理(マネージメント), 財務/保険産業, 製造
ライセンス: GNU General Public License v2 (GPLv2)
主要対話語: ブラジル系ポルトガル語 , 中国語 (繁体字), オランダ語, 英語, フランス語, ドイツ語, インドネシア語, ポーランド語, ポルトガル語, ロシア語, スペイン語, トルコ語
オペレーティングシステム: OS非依存
プログラミング言語: JavaScript, PHP
トピック: ERP, エンタープライズ, アカウンティング, SourceForge.net
ユーザインタフェース: Web環境

OpenRPT report writer by xTuple
グラフィカルなSQLレポートライター、デザイナー、レンダリングエンジンは、PostgreSQL用に最適化。のWYSIWYG表示のGUIはQtで構築、Linux、Windows版、Mac OS XのレポートをXMLとして保存することができる。ファイルまたはデータベースのように実行される。
データベース環境: ODBC, データベース管理ツール, PostgreSQL (pgsql)
開発状況: 5 - プロダクション/安定
対象ユーザ: 先進的ユーザ , 開発者
ライセンス: GNU Lesser General Public License v2 (LGPLv2)
オペレーティングシステム: すべての 32-bit MS Windows (95/98/NT/2000/XP), OS非依存, POSIX (Linux,BSD,Solaris など)
プログラミング言語: C++
トピック: フロントエンド, XML, ERP, エンタープライズ, SourceForge.net
ユーザインタフェース: Qt

TUTOS
TUTOS The Ultimate Team Organization Software、ウェブサービスのグループウェアやERP / CRMの/を管理するPLMシステムでチームの予定表、アドレス、プロジェクト、タスク、バグ、メールボックス、書類、ノート。
データベース環境: Firebird/InterBase, MySQL, Oracle, その他のネットワークベースDBMS, PostgreSQL (pgsql)
開発状況: 5 - プロダクション/安定
対象ユーザ: その他の閲覧者, エンドユーザ/デスクトップ, カスタマサービス, 情報技術
ライセンス: GNU General Public License v2 (GPLv2)
主要対話語: ブラジル系ポルトガル語, カタロニア語, 中国語 (簡体字), 中国語 (繁体字), オランダ語, 英語, フィンランド語, フランス語, ドイツ語, ギリシア語, ハンガリー語, イタリア語, 日本語, 韓国語, ポーランド語, ロシア語, スペイン語, スウェーデン語
オペレーティングシステム: OS非依存
プログラミング言語: PHP
トピック: Freshmeat.net, 動的コンテンツ, CRM, ERP, エンタープライズ, プロジェクト管理, スケジュール, SourceForge.net
ユーザインタフェース: Web環境

Turquaz Financial Accounting
Turquaz財務会計の完全な複式金融ソリューションの在庫管理と、中小規模のenterprizesをターゲットに、アカウント、総勘定元帳、ジャーナル、多通貨、高度なレポートと分析支払うrecievableを占めている
データベース環境: JDBC
開発状況: 4 - ベータ
対象ユーザ: その他の閲覧者, 開発者, エンドユーザ/デスクトップ, カスタマサービス, 財務/保険産業, 情報技術
ライセンス: GNU General Public License v2 (GPLv2)
主要対話語: 英語, トルコ語
オペレーティングシステム: すべての 32-bit MS Windows (95/98/NT/2000/XP), POSIX (Linux,BSD,Solaris など), Linux
プログラミング言語: Java
トピック: ERP, エンタープライズ, アカウンティング, 投資, POS(Point-Of-Sale), SourceForge.net
ユーザインタフェース: X11アプリケーション, Win32 (MS Windows), Web環境

Open ERP
会計管理 、 財務会計 、 在庫管理 、 販売 、購買管理、タスクの自動化、人的資源管理、 マーケティングキャンペーン、 ヘルプデスク 、および販売時点情報管理(POS)を実現する。Tiny-ERPを元に開発された。ドラッグ&ドロップ で使用性を高めており、カレンダー、統合されたBPMのビュー、ワークフローエディタの画面設計の共有と動的なガントチャートを提供する。
開発者 Tiny、Sprl
安定版リリース 5.0.6 / 2009年9月29日、4月
オペレーティングシステム Windows、Linux、Unix、Mac OS X
データベース PostgreSQL
プログラミング言語: Python, XML
種類 ERP、CRM
ライセンス GPL

2010年1月25日月曜日

ランディー・パウシュの授業に紹介されたアリス・プロジェクト

Alice.orgのホームページ

アリスはランディー・パウシュが監修していた仮想化ソフトで、Javaを使って簡単に
3Dモデルを使ったストーリーを製作できるという特徴を持っています。

インストールの仕方

Installing the NetBeans Plugin for Alice 3 from Alice Team on Vimeo.


私もちょっと勉強してみようかと思います。

2010年1月21日木曜日

量子コンピュータ授業 と ランディ・パウシュの「最後の授業」

量子コンピュータ授業
2005年2月22~24日慶應義塾大学理工学部で開催された量子コンピューティングに関する一連の講義。



 ある程度の講義は全部動画サイトにアップしといて、学生たちに授業を開放しとけば先生もその分研究に没頭できるし、学生もレポートでも出させて授業を閲覧したことを確認でき、しかも自分のスピードで勉強できていいし、授業の人気度なんかもログ出来ていい、さらに場合に応じてこんな風に学校外へ閲覧を開放して知識を共有できればもっと色んな可能性が広がるとは思うのですが、要領のいい学生がその抜け道を考え出してくるんだろうという猜疑心が便利さを阻むんでしょうね。

ランディ・パウシュの「最後の授業」
2007年9月18日、ペンシルベニア州ピッツバーグ。ハイテクの街として知られるこ の地に本拠を置くカーネギーメロン大学の講堂で、1人の教授が「最後の授業」を行った 。
教授の名前はランディ・パウシュ。46歳。バーチャルリアリティの第一人者と称される 人物だ。最後の授業をするにはまだ若すぎるパウシュだが、実はこのとき、彼には長年親 しんだ大学に別れを告げざるをえない事情があった。膵臓から肝臓へと転移したガン細胞 。医師から告げられた命の刻限は「あと3カ月から半年」。
こうしてパウシュの最後の授業は始まった。スクリーンに映し出された演題は『子供のこ ろからの夢を本当に実現するために』。それは、学生向けに講義をするふりをしながら、 まだ幼い3人のわが子に遺すためのメッセージだった——。
アメリカではネット動画にアップされるやまたたく間に600万ものアクセス数を獲得し たという、心揺さぶられるメッセージ。



このような素晴らしいメッセージが世界中から簡単にアクセスでき、それに誰かが字幕を添付してくれたり出来るのは本当にありがたいことだと思います。

2010年1月14日木曜日

数式画像表示テスト

ナビエ・ストークスの方程式;



内積を使ったマックスウェル方程式;




ヘルムホルツの自由エネルギーの微分からエントロピーを導出;




ラマヌジャンの定理;



あと、ちょっとややこしい式もテスト;



このサイトで作成してみました。

なかなか良いみたいですね ^_^)v